平和への願いと共に、戦後間もない広島で誕生したスポーツ「エスキーテニス」。
8月1日(木)から9月21日(土)まで、「平和の願いを込めたエスキーテニス歴史展」が、広島市東区内公民館ネットワーク事業「地域のいいとこ再発見 スポーツ編」として、東区内の7つの公民館(二葉公民館、福田公民館、馬木公民館、温品公民館、戸坂公民館、牛田公民館、早稲田公民館)で同時開催中です。
1945年8月6日8時15分。エスキーテニスの歴史は、この時から始まります。なぜなら、この悲惨な歴史がなければ、エスキーテニスはこの世に存在しなかったからです。
エスキーテニスを考案したのは、発明することが好きで、当時120もの新案特許権を持っており広島で名の通った実業家だった宇野本信(うのもと まこと)。当時13才で広島女学院中学2年生だった愛娘の武子を、原爆により亡くしました。
そんな失意の信のもとに、広島県の行政関係者はじめ、原爆被害からの復興を目指すメンバーから「原爆で廃墟となった広島の子どもたちに楽しみを与えるスポーツを作ってほしい」と依頼され、「スポーツを通して平和を」との願いを込めて,試行錯誤の末、創り出したスポーツがエスキーテニスです。
戦後、75年以上もの長い間、平和を願う多くの人々に愛され、広島の復興の歴史とともに歩んできた「エスキーテニス」の歴史を、写真で分かりやすく展示しており、お近くの公民館でご覧いただける絶好の機会です。お子様の夏休みの自由研究のテーマにもピッタリです。
また、今回の歴史展の最終日の9月21日(土)には、二葉公民館で「エスキーテニスで平和学習」の講座を、9月28日(土)には、牛田公民館で体験会を予定しています。
来年の被爆80周年を前に、「エスキーテニス」を通して、改めて平和について考え、「いいとこ」を再発見し、地域をもっと好きになっていただければと思います。
この機会に是非ご来館いただき,平和のシンボルスポーツ「エスキーテニス」の歴史と魅力をご体感ください。