第1章 総 則
第1条 目的
第2条 審判の選任
第3条 審判の心得
第4条 審判の標識
第2章 審判委員
第5条 審判委員の任務
第3章 審判員
第6条 主審の任務
第7条 主審の留意事項
第8条 副審の任務
第9条 副審の留意事項
第10条 線審の任務
附 則
第1章 総 則
この規程は,エスキーテニス競技規則第11条4の規定に基づき審判に関する細則を
定める。
1 審判は,原則としてエスキーテニスの有段者で,正規の審判講習会を終了した
者のうちから選任する。
2 各試合における審判員は,原則として対戦者と無関係の者をもって充てる。
1 審判は,終始,公正無私,かつ,厳正な態度であること。
2 判定,指示等は,正確迅速かつ,明瞭に行うこと。
3 試合の適正,かつスムーズな進行を図ること。
審判は,適当な帽子又は腕章等の標識をつけるものとする。
第2章 審判委員
1 審判委員長は,その競技会においてルールの解釈とその運用について最終責任者
となる。
2 審判副委員長は,審判委員長を補佐する。
3 審判委員長,審判副委員長及びその他の審判委員は,合議によって事案の処理に
当たる。
4 各審判委員は,主審その他の審判員の相談に応じ,又は適切な指示をする。
第3章 審判員
1 試合開始前
(1)試合コート及び用具並びに周辺を点検し,試合に支障のないことを確認する。
(2)関係の審判員と打ち合わせをし,それぞれ指定の位置につかせる。
(3)出場するプレーヤー及びベンチコーチを集合させ,メンバーの確認をし,試合上の
注意事項等を説明する。なお,団体戦の場合は,対戦の最初は,あらかじめ
提出されたオーダーによって全員を集合させ,双方の試合出場の順序を指示した後,
最初の対戦チームのプレーヤー以外は,それぞれベンチへ退席させる。
その後は,対戦の都度,出場者を指示して集合させる。
(4)サービス又はサイドコートの選択をさせ,又はその決定をする。
(5)試合用のボールをサービス側に与えて,練習させる場合は,その指示をして
練習させ,副審の終了の合図によって練習を終了させる。
2 試合開始から終了まで
(1)プレーボールを宣告し,試合を開始又は,中断したプレーを再開させる。
なお,第2セット以後の試合開始の場合は,その宣告前に,双方のセットの勝数を,
右側からコールする。
(2)違反等の判定に当たっては,その行為又は原因を直ちに宣告しながら,右手を
握って上にあげるジェスチュアをしてボールをデッドにする。
それによって得点が与えられる場合は,手の平を開げて,その得点を与える方を
示して得点の指示をする。又,やり直し等の場合は,そのことを告げ,プレー等の
指示をする。
(3)副審の得点表示を確認して,次のサービスを開始させる前に,双方の得点を
右側からコールする。
(4)常時,サービス及びレシーブの順序等を確認するとともに,サービス及び
サイドコートの交替は,その都度指示をする。なお,サイドコートの交替は,
速やかに,それぞれの右側の支柱の外側を回らせて行う。
(5)ボールの交換をし,練習させる場合は,その開始及び終了の指示をする。
(6)タイムを指示した場合は,副審のタイム終了の合図によってプレー再開の
指示をする。
なお,競技規則第9条(3)の場合は,必要最小限の時間を指示する。
(ケガなどの場合は5分間)
(7)双方のプレーヤーを交替させた場合は,練習の指示をして練習させ,副審の
終了の合図によってプレー再開を指示する。
(8)各セットの終了に当たっては,双方の得点を右側からコールし,そのセットの
勝負を宣告する。
(9)試合の終了に当たっては,双方のセットの勝数を右側からコールし,その試合の
勝負を宣告する。なお,その後,団体戦の場合は,出場者全員を集合させ,
双方のチームの勝数を右側からコールし,その勝負を宣告する。
3 試合終了後
(1)副審が記録した試合の得点及び結果を確認する。
(2)関係の審判員とともに,試合コート及び用具並びに周辺を点検,整理する。
(3)試合に関するトラブル等の有無及び内容等を遅滞なく審判委員に連絡する。
1 事実の判定が明確でない場合は,副審のジェスチュア等を確認し判定する,又は
副審と相談し判定する。なお,バックラインに関する判定に当たっては,
線審のジェスチュア等を確認してから行うようにする。
2 ルールの解釈とその運用について疑義を生じ,解決が困難な場合は,直ちに,
審判委員に連絡し,その指示を受ける。
3 判定等に関して,プレーヤー又はチーム関係者等からの質問には,原則として
応じない。ただし,判定等の誤りが確認できた場合は,審判ミスを宣告し,
その判定等を取り消して,適正な処理をする。
4 プレーヤーの心得の規定については,特に,その規定違反を起こさせないよう
事前によく指導又は注意する。
5 コート及び用具等について規格等と相違することを発見した場合は,直ちにこれを
改め,又はプレーヤーの責任による場合は,改めさせるよう指示する。ただし,
それまでのプレーはいずれも有効とする。
6 プレー中は違反等でない,いわゆるセーフの判定は,当然いらないが,必要と
認めた場合は,右手の平を下にして水平にするジェスチュアをすることは
差しつかえない。
7 副審又は線審が省略され,その任務を代行する場合でも,主審の判定位置は
変わらない。
8 指示又は宣告等は,正しく,かつ明快な音声で行う。なお,得点等は,日本語又は,
慣例化されている英語のいずれで言ってもよい。
1 試合開始前
(1)記録用具及び時計を点検し,支障のないことを確認する。
(2)その他主審に協力し,主審の任務を補佐する。
(3)主審の指示による試合前の練習時間を計測し,その終了を主審に連絡する。
2 試合開始から終了まで
(1)主審の判定により,得点の都度,その表示をするとともに,試合の結果を記録する。
(2)主審の指示によるタイム及び練習時間を計測し,その終了を主審に連絡する。
(3)副審の判定は,特に主審から指示された場合以外は,声を出さずにジェスチュアで
表現する。
(4)違反等の判定について主審の相談に応じる。
(5)試合用の予備ボールの交換等,競技会本部との連絡に当たる。
(6)常時,コート等の状態を監視し,正常に保つとともに,主審の任務を補佐する。
(7)各セット及び試合の終了に当たっては,その都度,得点等の記録を主審に連絡する。
3 試合終了後
(1)主審の点検を受けた試合の得点及び結果を競技会本部へ連絡する。
(2)主審及び線審と協力し,試合コート等を整理する。
1 違反等の判定に当たっては,特に,ネットラインでのオーバーネットや
タッチネット等の違反及びサービスをレシーブする側のラインクロス等の違反の
判定に注意する。
2 主審の判定に異議がある場合は,直ちに声を出さずに小さく手を上げるなど
ジェスチュアで主審に合図し,その指示があれば主審のそばに行き,意見を
述べるようにする。
3 違反等の判定は,あくまで主審の補佐であり,主審をリードすることはできない。
1 線審の判定は,特に主審から指示された場合以外は,声を出さずにジェスチュアで
表現する。
2 ジェスチュアは,アウトの場合は,右手を握って上方にあげ,セーフの場合は,
右手の平を水平にする。
3 その他試合開始前及び終了後は,主審及び副審と協力し試合コート等を整理する。
1 この規程は,昭和59年4月1日から施行する。
2 この規程に定めるもののほか,必要な事項は,別に定める。
1 この規程は,平成22年2月27日から施行する。